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河内永和の家

「河内永和の家」

縁側でねそべっていたときの風の快適さ。
暑い夏、土蔵の中に入ってひんやりとした体感と土の匂い。
薄暗いところ、狭いところの安心感。
寒い冬、暖炉の火を囲んだときの輻射熱の暖かさ。
木でつくられたガラス戸を開けるときの触覚や、
無垢の木の床から足に伝わる感覚。
穏やかな山の斜面に気持ちよさそうに佇んでいる集落を見るときの心地よさ。
このような体感の記憶なくして私は設計することができない。

設計とは、いままで見たことも感じたこともないものをつくり出す行為ではなくて、
すでに見て感じたことを、体感の記憶を頼りにいまに再現する行為である。

堀部安嗣(建築家)

河内永和の家

「河内永和の家」

堀部安嗣『住まいの基本を考える』(新潮社)刊行記念トーク

岡山

対談:改修という仕事から見える建築の魅力と可能性

建築家の堀部安嗣さんの著書『住まいの基本を考える』(新潮社)の刊行を記念して、岡山のCCCSCD by cifakaでは、堀部さんと建築家の神家昭雄さんの対談を開きます。堀部さんは20代の駆け出しの頃から、改修の仕事を大切に考えてきました。古い建物と対話することの面白さを糧に、経年変化によって見えてくる課題と向き合いながら、これまでに住宅や店舗、神社の改修を手がけてきました。また神家さんは、地元の岡山を拠点に古民家の再生を数多く実現し、先人の仕事に新しい息吹を吹き込み、次の時代へ伝える稀有な仕事をされています。新築よりも改修の方がより身近に感じられる時代となった今、お二人に本書の住宅などを例に改修という仕事を通して見える建築の魅力と可能性について、お話しいただきます。加えて会場からも議題をいただき、多方面からお二人の建築感に迫ります。なお当日の対談内容は編集者の岡本雄大さんのご協力を得て、その場で要約・編集し、リーフレットを即時発行して、来場された方にお持ち帰りいただく予定です。

話し手:

堀部安嗣(建築家、京都造形芸術大学大学院教授)
神家昭雄(建築家)

日時:

2019年8月9日(金)19:00〜20:30(開場:18:30)

会場:

CCCSCD by cifaka

岡山市北区石関町6-3
→Google Map

TEL: 086-236-0165

会費:

一般 1,000円、学生 500円(1ドリンク、対談記録リーフレットつき)

定員:

40名(要予約、申込先着順)

申込・問合先:

E-MAIL: info@cifaka.jp
TEL: 086-236-0165
(担当:矢本奈央)

主催:

株式会社シファカ

協力:

新潮社、岡本雄大、木村幸央、森 桜

*本書と関連書籍を販売いたします。
*対談後にサイン会を開きます。
*本書に掲載された堀部さんの手描き設計図の原画を展示します(7月26日から8月9日まで)

香川

対談:住まいからまちづくり、地域づくりへ

高松の本屋ルヌガンガでは、お二人の建築家、堀部安嗣さんと岡昇平さんの対談を開きます。堀部さんは、東京を拠点にこれまで100件を越える住宅や店舗などを設計してきました。瀬戸内圏では2017年に就航した客船ガンツウを設計し、香川県三豊市ではゲストハウスの計画も進んでいます。一方、岡さんは、地元高松の仏生山で住宅や店舗、家具などを設計しつつ、新しい時代のコミュニティづくりにも取り組んでいます。そんなお二人に、瀬戸内の自然と風土をどのように受けとめているのか、またこれからの住まいやまちづくり、地域づくりに求められるものは何か、などをお話しいただきます。

話し手:

堀部安嗣(建築家、京都造形芸術大学大学院教授)
岡 昇平(建築家、「仏生山温泉」番台)

日時:

2019年7月22日(月)19:30〜21:00 (開場 18:30)

会場:

本屋ルヌガンガ

香川県高松市亀井町11番地の13 中村第二ビル1階
→Google Map

TEL: 087-837-4646

会費:

1,000円(ドリンク付き)

定員:

30名(要予約、申込先着順)
満員御礼。締め切りました。

申込・問合先:

lunugangabooks@gmail.com

主催:

本屋ルヌガンガ

協力:

新潮社、木村幸央、森 桜

*本書と関連書籍を販売いたします。
*対談後にサイン会を開きます。
*本書に掲載された堀部さんの手描き設計図の原画を展示します(7月8日から7月22日まで)

大阪

トーク:住まいから竹林寺、大山阿夫利神社の新作まで

大阪の餅匠しづく新町店では、建築家の堀部安嗣さんのトークを開きます。堀部さんは横浜生まれ、浜松育ちですが、幼い頃からたびたび大阪を訪れてきました。阪急や近鉄電車での旅は、彼の心に原体験として深く刻まれているといいます。大阪の街や文化をどのように受けとめたのか、また本書に掲載された住宅から竹林寺、大山阿夫利神社の新作までをお話しいただきます。トーク後には、堀部さんに因んだ特製和菓子をお召し上がりください。

話し手:

堀部安嗣(建築家、京都造形芸術大学大学院教授)

日時:

2019年6月22日(土)19:15〜21:00

会場:

餅匠しづく新町店

大阪市西区新町1-17-17 新町ハウス 1F
→Google Map

TEL: 06-6536-0805

会費:

1,500円(お茶と特製和菓子つき)

定員:

40名(要予約、申込先着順)
満員御礼。締め切りました。

問合先:

morisakura@nifty.com

主催:

餅匠しづく、柳々堂

協力:

新潮社、木村幸央、森桜

ダウンロード:

*本書と堀部さんの関連書籍を販売いたします。
*トーク後にサイン会を開きます。
*本書に掲載された堀部さんの手描き設計図の原画を展示します。(トーク時のみ)

京都

対談:懐かしい未来に向けて

京都のMEDIA SHOPでは、建築家の堀部安嗣さんと建築史家の松隈洋さんの対談を開きます。お二人は、奇しくも「懐かしい未来」という言葉を使っています。堀部さんは、高度経済成長によって破壊されてきた森や川などをもとの姿に戻し、自然と調和する住まいをつくることで、人々の記憶に残り、未来の原風景となるものを生み出したいと考えています。一方、松隈さんは、ポストモダン以降の現代建築は、建築が本来そなえているはずの原型を失っていると考えています。むしろ、変わらない人間との関係性を回復するためにも、身体に届く原理性=懐かしさを見つめ直す必要があると語っています。懐かしい未来に向けて、お二人が考えるこれからの住まい、これからの建築に求められるものをお話しいただきます。

話し手:

堀部安嗣(建築家、京都造形芸術大学大学院教授)
松隈 洋(建築史家、京都工芸繊維大学教授)

日時:

2019年6月22日(土)14:00〜16:00 (開場 13:30)

会場:

MEDIA SHOP

京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44 VOXビル1F
→Google Map

TEL: 075-255-0783

会費:

一般 1,000円 学生 700円

定員:

40名(要予約、申込先着順)
満員御礼。締め切りました。

申込・問合先:

mediashop@media-shop.co.jp

主催:

MEDIA SHOP

協力:

新潮社、木村幸央、中井五絵、森 桜

ダウンロード:

*本書と関連書籍を販売いたします。
*対談後にサイン会を開きます。
*本書に掲載された堀部さんの手描き設計図の原画を展示します。(6月3日から6月22日まで)

住まいの基本を考える

住宅建築の名手が今あらためて、情緒と機能性をあわせもつ、普遍的な住まい〈ベーシック・ハウス〉とは何かを考えた。その思考と実践の跡を近作8軒の写真や手描き図面とともにつづる。著者初の本格住宅論!

書名:

『住まいの基本を考える』

著者名:

堀部安嗣

発行所:

定価:

2,592円(税込)

刊行日:

2019年4月25日

ISBN:

978-4-10-335292-1 C0052

造本:

B5変型(180×210ミリ)/上製本/128頁/オールカラー

ブックデザイン:

櫻井久(櫻井事務所)

ダウンロード:

略歴


堀部安嗣

堀部安嗣(ほりべ やすし)

建築家、京都造形芸術大学大学院教授

1967年神奈川県生まれ。1990年筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業。1991-94年益子義弘に師事。1994年堀部安嗣建築設計事務所設立。25年間に100超の住宅や店舗等を設計。2002年第18回吉岡賞、2016年日本建築学会賞(作品)受賞。見学できる作品に「ある町医者の記念館」(鹿児島)、「ひねもすのたり」(東京/阿佐ヶ谷)、「屋久島メッセンジャー」(鹿児島)、「イヴェールボスケ」(石川/加賀)、「竹林寺納骨堂」(高知)、「鎌倉山集会所」(神奈川)、「大山阿夫利神社 茶寮石尊」(神奈川)など。著書に『書庫を建てる』(新潮社)、『堀部安嗣作品集』(平凡社)、『堀部安嗣 建築を気持ちで考える』(TOTO出版)、『小さな五角形の家』(学芸出版社)など。

https://horibe-aa.jp

松隈洋

撮影:齋藤さだむ

松隈 洋(まつくま ひろし)

建築史家、京都工芸繊維大学教授

1957年兵庫県生まれ。1980年京都大学工学部建築学科卒業後、前川國男建築設計事務所に入所。2000年京都工芸繊維大学助教授、2008年同教授。博士(工学)。DOCOMOMO Japan前代表、文化庁国立近現代建築資料館運営委員。著書に『ルイス・カーン ―構築への意志』(丸善)、『近代建築を記憶する』(建築資料研究社)、『坂倉準三とはだれか』(王国社)、『残すべき建築−モダニズム建築は何を求めたのか』(誠文堂新光社)、『モダニズム建築紀行』(六耀社)、『ル・コルビュジエから遠く離れて ―日本の20世紀建築遺産』(みすず書房)、『建築の前夜―前川國男論』(みすず書房)で2019年日本建築学会賞(論文)を受賞。

岡昇平

岡 昇平(おか しょうへい)

建築家、「仏生山温泉」番台

1973年香川県高松市生まれ。1997年徳島大学工学部卒業、1999年日本大学大学院芸術学研究科修了後、みかんぐみを経て、高松に戻り、2002年設計事務所岡昇平設立。建築の設計を本業としながら、家業の「仏生山温泉」を運営。まち全体を旅館に見立てた「仏生山まちぐるみ旅館」を10年かがりで進めつつ、「仏生山まちいち」、「ことでんおんせん」、「50m書店」、「おんせんマーケット」などを共同で運営。

https://ooso.busshozan.com/

神家昭雄

神家昭雄(かみや あきお)

建築家

1953年岡山県岡山市生まれ。1974年国立明石工業高等専門学校建築学科卒業。1987年PLUS建築研究所設立。1994年神家昭雄建築研究室に改称。国立明石工業高等専門学校建築学科、武庫川女子大学生活環境学部建築学科非常勤講師。1998年「明石の家」で日本建築学会作品選奨、BELCA賞受賞。1999年「古民家再生工房の継続的な活動」で日本建築学会賞(業績)受賞。2002年古い納屋をデザイン事務所に改修した「MTT」でグッドデザイン賞受賞。2015年「上山の家」でJIA中国建築大賞優秀賞受賞など。著書に『古民家再生術』(共著、住まいの図書館出版局)、『民家は甦る 古民家再生工房の軌跡 住宅建築別冊55』(建築資料研究所)など。

http://kamiya-akio.jp

©Yashshi Horibe Architect & Associates 2019